前回は「医療法人設立の税務」についてお話しましたが、
今回は「医療法人設立のメリット」について
お話させていただきたいと思います。
現在、個人病院を運営しているのですが、
将来、医療法人を設立しようと考えています。
医療法人を設立した場合の税金面でのメリットを教えて下さい
との質問をよく受けます。
医療法人設立のメリットは以下のとおりです。
医療法人の方が個人病院よりも税額が低くなります。
また個人事業では費用にならないものでも
医療法人では費用として扱うことが出来る項目があります。
さらに青色申告の欠損金の繰越控除が可能となります。
ポイント1
単純に利益を給与に置き換えたとすると、
個人病院と医療法人からの所得が同じであれば、
医師個人の所得から所得控除を差し引くことができる分、
所得に対する税額が個人病院よりも低くなります。
ポイント2
退職金を受け取ることができます。
所得税法で退職所得は給与所得と分けられているので、
税制面で優遇されています。
生命保険の定期保険料は、原則経費とすることが可能です。
その他にも経費として扱うことが可能な項目が増えます。
ポイント3
医療法人に赤字が生じた場合、
その損失を長期間繰り越しすることができます。
次回は「MS法人の活用方法」について
書かせていただきたいと思います。
